2005年 02月 11日

VOICE21『必食!岡山ラーメン・さぬきうどん』企画便乗その2

『麺屋 たくみ』篇

今さっき出会ったカレはどうやらラーメンが好きらしい。

こたが椅子に座りぼうっと窓から風景を眺めている時,こたの他には誰もいない部屋にカレは現れた。
カレはよほど話が好きのようで,こたのことを一切構うことなく語りだしていた。
多少迷惑ではあったが,気にしていない素振りを見せ,そのまま時々切り替わる風景を眺めていた。

ふとカレが話す「拉麺」というたわいない話に,こたはちょっと興味を惹かれた。
そして,どんなお店に行ったことがあるのか尋ねてみた。
「最近どこのらーめん屋さんに行きましたか?」

「えっとなぁ,岡山市の中央町にある『麺屋たくみ』に行ったわぁ。」
カレは突然質問されたので少々考えそう答えた。

こたはそのお店について最近評判をよく聞くお店であったので,こたはさらにどんな感じだったかさらに尋ねてみた。

「どっか行ったことねぇ拉麺屋さんがねぇかなぁと考えよったら,そういやぁ本に載っとった『麺屋たくみ』のことを思い出してなぁ行ってみたんじゃ。時間も時間じゃけぇお客さんが多いんじゃねぇかなあと思いよったんじゃが,いざ暖簾をくぐってみたら,テーブル席にお客さん二人しかおらんかった。」

どんな味かが知りたいのにお店に行くまでの話から始まった。こたも暇だったし途中口を挟むこともせず,耳を傾けていた。

「連れと一緒に行ったけんテーブル席にしようかと思ったけど,なんか他のお客さんの邪魔にならんカウンターじゃろうってそこに座ったんじゃ。」

ちょっと疑問が沸いてこう質問した。
「なぜテーブル席にしなかったの?」

「何でってそんな気がしたんじゃ。で,メニューを見とると…。」
カレはそっけなくそう答え,さらに話を続けていた。
「鶏ガラ豚骨に魚系のんと醤油の2つが基本でな,そりゃぁやっぱり屋号の拉麺じゃろうってな,魚系の『たくみそば』にしたんじゃ。」

岡山県のラーメンって『商人』とか『やまと』みたいな魚系が人気だなぁと改めて実感しさらに話を聞いていた。

「ちょっと待って拉麺が運ばれてきたんじゃが,それは前のお客さんのやってな,結構出てくるんに時間がかかるんじゃなぁと思っとったわけじゃ。まぁ言ゆても粉から麺打つんじゃなし大人しゅう待っとったんじゃ。」

こたはうどん店を探検していて学んだコトに待ったほうが美味しいものにあたりやすいと思っている。そのことを言おうとしてカレの話しの隙を窺ったが無駄な努力だった。

「待ち時間も調味料じゃ言うし。でな,待ちに待ってようやく運ばれてきたんじゃ。器が何か変な形じゃってな何でこんな形なんじゃろうかと思ったけど,こんなんは店の考えることじゃけんどうでもいいことじゃ。」

どうでもいいことをいちいち言わなくてもいいから,早くラーメンが美味しかったのかどうなのかはっきりして欲しかったこたは尋ねた。

「急がんでも。」カレはまだまだ話を続けるらしい。
「スープは乳白色って言うんかな,まぁそんな色じゃ。コッテリとしとんかと言うとそうでも無くてな味がキッチリしとるって感じでな,『たくみそば』はトッピングに半熟煮玉子があってこれがとろけるのなんのってぼっけぇ美味いんじゃ。」

「細く切った白髪ねぎのシャキシャキ感がまた良えんよ。まぁ太く切った白髪ねぎってのがあるんかどうか知らんけど。ハハハッ。」
自分で自分の話に突っ込みを入れている。こたはまだ肝心の話が聞けていないせいかちょっと苛立った。

「チャーシューもトロトロって感じでなこれまたぼっけぇ美味いぞ。もちろん麺もトッピングに負けとりゃせんでスープとピッタリと合っとる。もう丁寧な拉麺って感じでほんまに凄いわぁ。これやったら替え玉しちゃろうかって思いよったけど連れがなぁ『もう1店はしごしたいけん止めとこうやぁ。』って言うけんせんかった。」

そしてカレはこう締めくくった。
「ココのは美味しい。オススメじゃわ。」

こたはようやく聞きたかったコトが聞けて納得し,まだまだ話しかけてくる「今日の記憶」を無視しながら,ようやくこのブログを書き終えた。

そして再び『麺屋たくみ』に行こうと決心した。

麺屋たくみ
住:岡山市中央町8-12
営:11:30~14:00,18:00~26:00
休:日曜・祝日

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by okayamaudon | 2005-02-11 00:00 | 拉麺探検記


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